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ホームページ運用コストにお悩みのお客様は多い
前のコラムでも触れましたが、最近では、ホームページを必要と考える経営者の方が多くなりました。この数年で作成されたホームページの数も相当数に上るでしょう。気合を入れて立ち上げてみたものの、今ひとつ思うような成果につながっていないと頭を抱える中小企業経営者の方は本当に多くいらっしゃいます。
せっかく立ち上げたホームページを閉鎖するつもりはないものの、運用できているとも思えない。それでも毎月、外注先に運用費用を支払い続けている現状に頭を抱えている。そのような苦悩が痛いほど伝わってきます。
経営者の方がホームページを開設する際には、成果を見込んでたくさんの情報や機能を組み込んだことでしょう。ホームページ制作会社は、経営者の方の思いの丈を具現化させるために努力をしたはずです。それが成果に結びついていないのはなぜでしょうか?
中小企業経営者とホームページ制作会社との間にある認識の違い
中小企業経営者とホームページ制作会社との間にある、ホームページ運用に対する認識の違いが原因だと考えています。そもそもホームページの運用とは、成果を出すための活動です。ホームページを制作し公開することは、制作会社との間ではゴールとされることが多いですが、運用面からすると実はスタートといえます。
もちろんひとつのホームページを開設することには、そのコンセプトや要件を明確にするところから実際の作業を経て完成にいたるまで相応の費用や労力がかかりますから、軽視するつもりはまったくありません。しかし、中小企業の経営者にとってさらに重要なのは、その先にある運用というプロセスそのものなのです。ホームページの制作という同じゴールを目指して走っている間には見えてこない「運用」という壁が、完成した後に表面化するというところでしょう。
制作が得意でも運用スキルに乏しい制作会社はあります。中には、ホームページ運用で成果を出すサービスまで提供しているところもあるようですが、その費用は非常に高額になると聞きます。ホームページを公開した後は、アクセス解析やSEO対策のアドバイス、ホームページの維持管理行うことにより毎月の運用費を請求するというのがよくあるケースのようです。
このように申し上げましたが、通常業務をこなしながらホームページを内製するのはやはり大変ですから、公開までは制作会社に協力してもらうことをおすすめします。しかし、その後を左右するのは運用です。公開したホームページの効果を最大化するために必要なのは、自社運用だと考えます。
自社運用における最大のメリットはPDCAの高速回転
ホームページは成果を出すためのツールです。公開してからが運用の本番で、ユーザー(顧客)の動きをアクセス解析等で分析しながら改善を重ね、より成果に結びつけていくことを目的としています。
自社運用のメリットはたくさんありますが、その中でも強調したいのはひとつ。それは、PDCAを高速で回せることです。チラシやカタログなどの印刷物と違って、詳細なデータを確認することができ、何か気づいたことがあればリアルタイムに修正や改善を加えることができます。いくつか例を挙げてみましょう。
・古い商品が一番目立つところに掲載されたままになっているため、売れ筋商品と差し替える
・ターゲットとして若い女性を想定していたが、実際には高齢の男性の訪問が多いため、ターゲットに合ったタイトルや写真に差し替える
・問い合わせ入力フォームのページで離脱するユーザーが多くなっているため、必須の項目を減らして問い合わせ数を増やす(逆パターンとして、対応しきれないので問い合わせ数を減らす)
顧客の動きを把握することやそれに応じてホームページの調整をすることは、インターネット上の接客といえます。ホームページの運用を外注先に任せてしまうことは、自社にとって重要な顧客の情報を手放していることになるのではないかというのが弊社の懸念です。
これまでホームページの自社運用についてご相談いただいた経営者の方からは、次のようなお声をいただいております。ご興味のある経営者の方は、ぜひ一度お問い合わせください。
・「これまで間違いだらけの運用をしてきたことに気づいた」
・「計画して実行したことが成果につながり、売上につながった」
・「ホームページで成果を出すために、どのような取り組みが必要なのかが理解でき、モチベーションがあがった」
・「経営者、従業員間でのコミュニケーションが増えた。問題意識が高まり、共通言語が増えた」
・「運用は大変だが、自社でやっていくしか道がないと理解できた」
なお、ホームページの自社運用には、ほかにもたくさんのメリットがありますので、簡単にご紹介しておきます。
・営業ツールが増える
・外注に比べて低コスト
・情報更新頻度やタイミングを選べる
・ブランディングによる企業としての信頼性向上
・ホームページ運用ノウハウの蓄積
・ファンや見込み客の獲得
まとめ
繰り返しになりますが、ホームページで成果を出すためには、公開後の自社運用が重要だという認識に立つことが必要です。ホームページは、顧客と対話をするためのツールですから、運用の仕組みをつくり、ノウハウを身につけ、成果につなげていくという一連の活動によって効果が最大化されます。
運用を外注する場合には、外注先のマネジメントができるようにしておきましょう。そうでないと、冒頭でご紹介したような経営者の方のお悩みに陥ってしまいかねません。それに加えて、運用には、厳密にいうとゴールがありません。顧客のニーズや反応は常に変化するからです。
では、お聞きします。ホームページの運用を誰に任せますか?