事業に成果をもたらす、戦略的なブログのあり方とは。

前回のコラムでは、ブログを書く目的として、お客様との信頼関係の構築について書かせていただきました。
信頼関係構築のためには、お客様にとって役に立つ情報を提供していくことが大切で、SEOを意識しすぎるがために、その目的から遠ざかってしまうことになりかねません。
ブログは、実際にいるお客様を思い浮かべて役立つ情報を提供すれば、より具体的で中身のあるブログに近づいていく、というコラムでした。

これはあくまで書き方で、戦略的にブログを書く、という点について、今回のコラムでご紹介させていただきます。

そもそもブログとは、ウェブとログを組み合わせたウェブログ(ウェブへの記録)が、省略されてブログと表現されたもので、2000年前後から利用が進み、当初は、個人の方が情報発信するケースが圧倒的に多く、趣味や考えなど思いを自由に発信するものでした。
そのような自由なスタイルで始まったブログは、お客様とコミュニケーションをとる場としてビジネスでも利用されるようになっていきました。

店舗を持つビジネスであれば、来店したお客様に対し、お声がけをする、
「いらっしゃいませ。」「こんにちは。」「今日はお仕事の帰りですか。」と笑顔で挨拶をしてコミュニケーションを図りますが、

インターネットでは、顔が見えない点を補完するために、ブログはある程度、有効な手段となります。

ただし、言うまでもなく、ブログでは双方向のコミュニケーションがタイムリーに図れないため、よりお客様の反応を想像しながら“接客”を行う場であり、直接話をする以上の、 “おもてなし”の心が必要と言えるでしょう。

その点を踏まえつつ、一貫性をもった情報コンテンツである、ということが重要になります。


特に、多様な商品・サービスがある場合や、複数のメンバーでブログを書いている場合、それぞれの内容が一貫性を持ち“ブレない“よう注意する必要があります。

ある商品の良さを紹介し、一方では別の商品の良さも紹介する。
この人は、こういうが、あの人は、別の話をする。
これでは、読み手であるお客様は迷い、ストレスに感じることでしょう。
例え、お客様にとって役立つ情報だとしても、そのページだけを参考にする、といった利用になりかねません。

ブログは、掲載日を重視することから、タイムリーさが必要に思われがちですが、
そうした旬の話は冒頭の挨拶に止め、事業戦略と連動させて計画的に情報発信していくことが基本のあり方ということです。

また、カジュアルでインフォーマル(非公式)な印象をもたらすブログですが、それはあくまでも表現方法であり、その中身は極めて戦略的であり、事業に結びつける流れを意図的に創っていくことが必要ということです。


ビジネスとして行うことは全て、そうした事業の方針に沿っていなければ、成果に結びつかない“ムダ”な時間になってしまいます。

ブログだからと、部下に任せっきりでは、戦略的な取り組みにはなりませんし、アクセス数が増えるだけでは、あまりにもったいない、ということです。

個人の情報発信として始まったブログですが、ビジネス活用として、本質的なところを計画的に変えていくことで、有効な事業活動につながっていくのです。

ここではブログについて紹介しましたが、ウェブサイト、SNS、広告など、すべての情報発信を含めた全体のあり方を意図的にコントロールしていく方法をセミナーで公開しています。
現状の情報発信で成果が出ていない、あるいはこれから実施していこうとお考えの方に、戦略的な「情報コンテンツ」の創り方、組織活動、発信にいたるまで、具体的にご紹介しています。
ご興味がある方は、是非ご参加ください。

貴社のブログは、事業の戦略と結びつく取り組みになっていますか。

この記事を書いた人

吉野 太佳子代表取締役|中小企業診断士 , MBA,上級ウェブ解析士

Webブランディングの専門家として、中小企業・小規模事業者さまをご支援させていただきます。

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