今後はウェブサイトを訪れたお客様をいかにお問い合わせに導くかが課題なのです。というのも、思うようにお問い合わせをいただけなくて…、ウェブサイトの運営って、本当に難しいですね。」
そうおっしゃる経営者の方は、サービス業を営まれる士業の方です。
専門知識をお客様に提供し、ご支援することで事業を営まれています。
大変勉強熱心な方で、ここまでセミナーへの参加と専門書籍で、ウェブサイトを立ち上げてこられました。
ネット検索で上位表示をさせるSEOに関してだけは、外部の専門家のアドバイスを受けられたとのこと、その甲斐あって成果に結びついたとのことです。
がしかし、肝心な問い合わせが来ず、どうしたものかとのご相談です。
結論を申しますと、市場を絞り込みすぎて、そもそもの市場規模が小さくなりすぎた、ということです。
市場が小さすぎて、ビジネスが成立しないサイズになってしまった、ということがデータから把握できました。
そんなことが?と思われるのかもしれませんが、ネット検索で上位表示を優先しすぎたために、起こってしまった現状です。
確かに、ネット検索の結果で上位に表示されると、有料のネット広告などを利用しなくとも、ウェブサイトに集客ができる可能性が高まります。
ひと昔前では、この上位表示(SEO対策)は、そこまで難しい話ではなかったことですが、昨今のネット市場では情報量が膨大で、それ相応の対応が必要になっています。
だからと言って市場を絞りすぎては、本末転倒と言わざるを得ません。
お伝えしたいのは、SEO対策を行う外部の業者の方の目的は、ネット検索結果の上位表示。
経営者の方の目的は売上拡大、それぞれの目的が異なる点だということです。
聞けば当たり前の話なのですが、実際に起こっているよくある話なのです。
市場を絞る目的は?
市場を絞る、ということを、私はよく釣りで例えるのですが、魚がいないところで、釣りをしても魚は釣れませんよね。
そして、貴方が得意とする釣り方で、釣れる魚が集まっている場所を選ぶということです。
当然ですが、目的は大漁です。
そもそも、市場を絞るということは。
市場を絞るというのは、限られた経営資源を選んだ市場に対して集中させることで、効率的、効果的に、マーケティング活動を実施するための戦略です。
市場を似通ったニーズを持つお客様で束ねることで、実現できる取り組みで、
ニーズの多様化が進む現在では、必要不可欠な活動といえるでしょう。
少し前までは、市場を絞るというとパイが小さくなると嫌がる経営者の方が多かったのですが、最近では、そうした考え方も浸透したのか、話がスムーズに受け入れられるようになったと感じています。
大手企業でさえも、今は市場を絞る時代なのです。
市場は絞っただけではダメです。その後の対策は?
市場を絞った以上、その市場を勝ち取らなければ、その意味がありません。
そのために市場を絞っているわけで、それこそが市場を絞る目的なのです。
この点については、次回のコラムでお伝えしていきます。
繰り返しになりますが、市場を絞ることはSEO対策に有効ですが、
SEO対策もまた、その市場を勝ち取るための一つの手段である、ということです。
貴社では、強みを発揮し、勝てる市場を選んでいますか?
市場を絞る際、強みを確認し、市場調査を行なっていくことが重要です。
選び間違えた市場では、どれだけ頑張っても成果には結びつきません。
戦略とは、ウェブサイトの効果を考える前に必要となる、重要な工程なのです。